「リトリート」とは、主に「退去・隠居・避難」の意味があります。具体的には、仕事や家庭・人間関係などの日々の忙しい生活から離れ、自分だけの時間も持ったり、リラックスすることで疲れを癒す方法のことです。
忙しい現代社会で、自分と向き合う時間を持つことや心からリラックスできる時間を確保することは難しくなっています。しかしながら、止まることのないことなく人生の中で、自分自身に向き合い、休息を与えてあげることも必要です。そこで、日々頑張る自分に対して、リラックスの時間を与えてあげることがリトリートです。
現代社会人には必要な時間とされるリトリートは、心をリセットし、新しい自分で再スタートするというたいへん前向きな意味を持っています。
日頃の環境から離れて、静けさ、平和、そして反省の時間を楽しむリトリートには、さまざまな種類があります。
リトリートの種類
禅とは、座禅や写経などを通して、心を静め、悟りを開くことにです。禅は、日本文化に深く根ざしており、茶道や華道、書道など、多くの芸術や文化に影響を与えています。
禅の魅力は、心の平安と安らぎを得られることです。禅の修行を通して、心を静め、雑念を取り除くことで、あるがままの自分を見つめることができます。また、禅の教えは、生き方や人生観について、多くのことを教えてくれます。
禅の魅力は、(1)心の平安と安らぎを得られること、
(2)生き方や人生観について、多くのことを教えてくれること、
(3)現代社会に生きる人にとって、心のよりどころとなる教えであること、などとされています。
今日では、禅や瞑想についてひと通り答えられるようにしておくことは、世界で通用する「教養」であるとさえいわれています。
日本では京セラ創業者の稲盛和夫氏、世界ではアップルを創業したスティーブ・ジョブズ氏も禅を重視していました。
当院では、真言禅(阿字観)や写経などの、仏道修行を体験していただくことができます。
NHKの人気番組「ブラタモリ」でもご紹介いただきました、高野山繁栄の源といわれる古より滾々と湧き出る清水や、高野山最古桃山時代の建築とされる庫裡(くり)、日本を代表する作庭家、重森三玲の手による吉仙庭、澄み渡る空気、木々のせせらぎや鳥のさえずり、澄んだ夜空に浮かぶ名月など、当院全てが究極の癒しの舞台です。
※水源は環境保護の観点から、動画でのみご覧いただけます。
当院は不動明王を本尊とし、延喜7年(906年)済高大僧正が西谷に開基した十二ヶ院のひとつで、山内中央部南側という巡拝に大変便利な場所にあります。
また、山階宮家菩提寺としても知られ、山階別院の称号を賜っており、大師への帰依篤く当院に紺金泥阿弥陀経、阿弥陀三尊を治められた鳥羽天皇皇后美福門院も、御遺命によりここに埋葬されております。
のびやかで美しい庭園を愛でながらのお食事や、心ひきしまる朝の勤行、一般道から離れた当院ならではの静寂の中で、読書や写経など、歴史的寺院ならではの究極の癒しをご体験いただけます。
当院の精進料理はは出し切りではなく、天麩羅などはお客様が席に着かれてからお揚げします。
お客様からは
「まるで料亭に出かけた気分でした」
「お肉ないの?お刺身とか出ないの?と気にしていた子どもたちも、おいしくておなかがいっぱい!と喜んでいました」
「どの料理も美味しくて、宿泊して食べる料理としてこんなに満足感の高い食事ははじめてかもしれません」
「精進料理とは思えないほど満たされました」
といった嬉しいお言葉をいただいております。
当院の客室は一般道から離れた山内随一の静寂に包まれ、どのお部屋もゆっくりお過ごしいただけます。
また、離れの特別客室『竹の間・梅の間』は、めでたい事の前兆として現れる雲とされる、『瑞雲・祥雲』を冠した、特別室に生まれ変わりました。 浴室暖房を備え、半露天風呂のある静寂に包まれたお部屋で、心安らぐ究極の宿坊ステイをお過ごしいただけます。
ウッドデッキからは、森閑とした澄んだ空気の中、まるで絵画から抜け出たような豊饒なお庭をご覧いただけます。
荘厳な本堂で執り行われる朝のお勤めや、静かな環境の中で『般若心経』262文字を気持ちを込めて書写し、安らかな気持ちを頂くお写経体験、 弘法大師によって伝えられた真言密教の瞑想法の一つで、仏を感じ自己を見つめ、「世界と自分はひとつである」ことを実感する阿字観体験など、世界的聖地ならではの仏教体験を通して、自分自身を見つめ直すことがきます。
また、数百冊におよぶ当院所蔵の仏教関連書物や最新のAVシステムで、デジタルコンテンツがご利用いただける、ご宿泊者専用ライブラリもご利用いただけます。